「カルサイネイザン」は、生殖器周りの施術法のことです。睾丸マッサージとして知られるジャップカサイの簡易的なバージョンにあたります。タイ伝統奥義として知られる「ジャップカサイ」が現代に広まってポピュラーになったものです。ジャップカサイは、限られた人にしか伝授されてこなかった秘儀ですが、「カルサイネイザン」は、現代流にアレンジされてポピュラーなスタイルにまとめられたものです。
どちらも、腹部の施術~鼠径部まわりの施術を行いますが、「カルサイネイザン」と「ジャップカサイ」は似て非なるものです。「ジャップカサイ」には、腰痛の緩和、男性機能向上、精力増強、不妊治療、精神的な安定などの複合的な体質改善効果が認められているのに対し、「カルサイネイザン」は、男性機能向上、精力増強に限定した効果があるとされ、ジャップカサイの一部であることが知られています。
「ジャップカサイ」は、全身のエネルギーライン「セン」および中医学の経絡ラインにアプローチを行い、全身の血流をあげて、全身をストレッチしながら、身体状況をまず整えることから始まります。全身に対するアプローチによって、男性ホルモンとして知られる「テストステロン」の分泌を促すことができます。これに対して「カルサイネイザン」は、後半の腹部の施術および鼠径部まわりの施術に限定されます。最終的な仕上げ方も、体質改善を目的とするのか、部分的な血行促進を目的とするのかによって異なってきます。
「カルサイネイザン」は、生殖機能が少し調子悪いという場合に限定して行われるべきものでしょう。「ジャップカサイ」は、複合的な要因で本格的に体調が優れない場合や、継続して体質を改善していきたいとお考えの方に最適な施術法です。一般に「カルサイネイザン」の市場価格は「ジャップカサイ」よりも安く、リラクゼーション目的で行われていることがほとんどです。お客様は、目的に応じてお選びいただくことをお勧めします。
現在の日本においては、「ジャップカサイ」はタイ伝統医学のスキルとして認識されています。また、「カルサイネイザン」は性風俗を含むリラクゼーションとして認識されていることがほとんどだと思います。では、これらを学んでビジネスにつなげていこうという方にとっては、どのように考えたらいいのでしょうか?先に述べた通りの事情から、現実的に「カルサイネイザン」を営んでいく場合には、風営法による性風俗の営業許可が必要になります。逆に、TTMAが推進する「ジャップカサイ」は、タイ伝統医学を総合的に学んだセラピストが、お客様の体調を向上させるために行っているものですから、性風俗の営業許可は必要ありません。TTMAの推奨するサロンにおいて、通常は、タイ古式マッサージやボディケア、その他のタイ伝統医学施術法と並行して行っています。TTMAによるジャップカサイの認定資格は、過去の東京地方裁判所等における判例においても、風俗行為ではなく、伝統医学の施術法であると認められています。微妙にグレーゾーンであることから、警察や検察からも睾丸マッサージについての見解を日々質問されることが多く、伝統医学の見識があるセラピストの資格を持っているかどうかが判断材料になっていることも確かです。これから、これらの施術法を学ぼうとお考えの方は、ご自身の方向性を踏まえてご検討されてみてはいかがでしょうか?
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