【中医学に見る経絡】 | 無料で学べる伝統医学の知識 | TTMA LESSONS
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◆中医学に見る経絡
 

経絡とは、身体のエネルギーである「気」の通り道です。身体の経穴(ツボ)と内臓は経絡でつながっているので、刺激することで気や血を整えることができます。気血の通り道で、全身を網目状に走り内臓、組織、器官を結びつけます。縦に走る幹線を経脈、横に走る支線を絡脈といいます。経絡には、正経と呼ばれる十二経脈と、奇経と呼ばれる八経脈があります。経絡の通過性という生理機能は大切で、経絡の流れが悪くなると、病気が発生しやすくなり、痛み、しびれ、腫瘍、出血などが現れます。十二経脈(正経)の巡る順番は、中焦から始まります。手の太陰肺経⇒手の陽明大腸経⇒足の陽明胃経⇒足の太陰脾経⇒手の少陰心経⇒手の太陽小腸経⇒足の太陽膀胱経⇒足の少陰腎経⇒手の厥陰心包経⇒手の少陽三焦経⇒足の少陽胆経⇒足の厥陰肝経を巡って、再び手の太陰肺経へと循環を繰り返します。

 

 


 
 
 
◆手の太陰肺経
 
肺につながる太陰の手陰経。「中焦ちゅうしょう」(=胃のあたり)から始まり、大腸へいったん下がって、また中焦へ戻り、肺、喉、胸部上、脇、上肢の内側から肘へ、腕を下って親指の経穴「少商しょうしょう」で終わるライン。その後、肺と表裏の関係である大腸につながる「手の陽明大腸経」と交わります。このライン上にある経穴は、ぜんそくや咳、鎖骨や上肢前側の痛み、冷え、風邪、悪寒、発熱などの治療に有効です。
 
※人体惑星試論では、金星のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、腕の内側ファーストラインに相当します。
 
 

 
 
 
◆手の陽明大腸経
 
大腸につながる陽明の手陰経。人差し指の経穴「商陽しょうよう」から手、腕、肩へと上がり、第7頸椎から鎖骨の上で二手に分かれます。ひとつのルートは、胸中、肺を通って大腸へと下ります。もうひとつのルートは、鎖骨の上から頸部、頬部へ至り、鼻の両側の「迎香げいこう」で終わります。ここから同じ陽明の足陽経である「足の陽明胃経」へとつながります。このライン上の経穴は、歯痛、咽喉痛、口の渇き、肩や腕の痛み、顔面神経麻痺、膝頭の痛み、下痢や便秘などの治療に有効です。
 
※人体惑星試論では、金星のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、腕の外側ファーストラインに相当します。
 
 

 
 
 
◆足の陽明胃経
 
胃につながる陽明の足陽経。小鼻の横あたりからはじまり、目の経穴「承泣しょうきゅう」から下がって、下顎で二手に分かれます。一方のルートは、耳前からもみあげを通って額に至ります。もう一方のルートは、喉を通って鎖骨のくぼみでさらに2つのルートにわかれます。ひとつは、横隔膜を貫いて胃から脾に達します。もうひとつは、胸部、腹部を通って大腿、膝、下腿の全面を通って、足の人差し指の内側に至ります。このラインは、その後、足の親指の先で胃と表裏の関係である脾につながる「足の太陰脾経」と交わります。このライン上の経穴は、胃の不調、吐き気、鼻血、喉の腫れ、喉の痛み、口内炎、下腿の痛み、足の痛み、関節痛などの治療に有効です。
 
※人体惑星試論では、土星のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、脚の外側ファーストラインに相当します。
 
 

 
 
 
◆足の太陰脾経
 
脾につながる太陰の足陰経。足の親指にある「陰白いんぱく」から始まり、うちくるぶしから足の内側前方を通って「衝問しょうもん」を通過し、腹部で2つのルートに分かれます。一方のルートは、体内で脾胃をつなぎ、胸部の奥から心につながる手少陰心経と交わります。もう一方は、脇の下でさらに分かれます。その一方は喉を通って舌に向かいます。さらにもう一方は、胸脇の「大包たいほう」に至り「手の少陰心経」につながります。このラインは、「足の陽明胃経」と対になっていて、下腹部や関節の痛み、膝の内側の痛み、月経不順などの治療に有効です。
 
※人体惑星試論では、土星のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、脚の内側ファーストラインに相当します。
 
 

 
 
 
◆手の少陰心経
 
心につながる少陰の手陰経。心臓から始まり、横隔膜を経て小腸に下がり、また心臓に戻った後、2つのルートに分かれます。一方は心臓から肺へ直行し、脇の下から、上肢の前面を通って、肘、手のひら側の小指の経穴「少衝しょうしょう」で終わります。もう一方のルートは、心臓から喉、目へと至り、手と表裏の関係である小腸につながる「手の太陽小腸経」と交わります。このラインは、胸の痛みや心痛、息切れ、ストレスによる不眠、手のひらの熱感など、循環器系の症状を緩和させ、心身をリラックスさせる効果を期待した治療に有効です。
 
※人体惑星試論では、火星のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、腕の内側サードラインに相当します。
 
 

 
 
 
◆手の太陽小腸経
 
小腸につながる太陽の手陽経。手の甲側にある小指先の「少沢しょうたく」から始まって、手の甲、上肢背面を上がって、肘、肩甲骨あたりを巡って、身体の前面に向かい、鎖骨あたりで2つのルートに分かれます。一方は心臓、食道、胃を通って小腸に至ります。もう一方のルートは、鎖骨の部分から顎に沿って頬にあがり、目尻から耳の経穴である「聴宮ちょうきゅう」で終わり、「足の太陽膀胱経」につながっていきます。このラインは、喉の痛み、下顎の痛み、頸部痛、ふくらはぎの痛み、胃痛や肩こりなどの治療に有効です。
 
※人体惑星試論では、火星のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、腕の外側サードラインに相当します。
 
 

 
 
 
◆足の太陽膀胱経
 
膀胱につながる太陽の足陽経。目の経穴の「晴明せいめい」から額へ上がり、頭頂部で分かれます。一方は後頭部を通り、頭蓋内から脳へ向かいます。再び外へ出て、脊柱を挟むように左右を下がって背中を下り、腰の経穴「腎愈じんゆ」に至り、腎臓から膀胱へつながります。もう一方のルートは、頭頂部から肩甲骨内側を通って下がり、股関節を通過して膝でもう一方のルートと合流します。そして、脚の背面から外くるぶしを経て、足の小指先の経穴「至陰しいん」に至り、膀胱と表裏の関係である「足の少陰腎経」と交わります。このラインは、生殖や老化などに関係し、頭痛、腰痛、背痛、膝関節障害、足の運動障害、排尿異常などの症状に有効です。
 
※人体惑星試論では、水星のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、背中のファーストライン、背中のセカンドライン、脚の外側サードラインに相当します。
 
 

 
 
 
◆足の少陰腎経
 
腎につながる少陰の足陰経。足の小指先から起こって、足裏の経穴「湧泉ゆうせん」を通り、内くるぶし、膝、大腿の内側を通って上がり、会陰で2つのルートに分かれます。一方のルートは、会陰から腹、胸、鎖骨下の「愈府ゆふ」で止まります。もう一方のルートは、腎臓でさらに2つのルートに分かれます。ひとつは、肝、横隔膜を貫いて、肺に至り、喉、舌へとつながります。さらにもうひとつは、心につながり、胸中で心包とつながる「手の厥陰心包経」と交わります。このラインは、生殖などの生命活動や老化などと深い関わりを持ち、呼吸困難やふらつき、めまい、焦燥感、腰痛、背痛、下肢の脱力や痛みなどの治療に有効です。
 
※人体惑星試論では、水星のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、脚の内側サードラインに相当します。
 
 

 
 
 
◆手の厥陰心包経
 
心包につながる厥陰の手陰経。胸中から始まり、心包を通って枝分かれします。ひとつのルートは、横隔膜を下って、心包と表裏の関係である「手の少陽三焦経」と交わります。もうひとつのルートは、脇の下三寸の経絡「天池てんち」を上がって脇の下へ。さらに上腕、肘、手のひらの経穴「労宮ろうきゅう」を通って、中指先の「中衝ちゅうしょう」につながります。手のひらの経穴「労宮ろうきゅう」から枝分かれしたルートは、薬指先から「手の少陽三焦経」と交わります。このラインは、動悸、胸痛、手のひらのほてり、肘や腋の腫れや痛みなどの治療に有効です。
 
※人体惑星試論では、地球のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、腕の内側セカンドラインに相当します。
 
 

 
 
 
◆手の少陽三焦経
 
三焦につながる少陽の手陽経。薬指先の経穴「関衝かんしょう」から起こり、指の内側、腕、肩を通って、身体の前側に向かって、胸中で枝分かれします。一方のルートは心包を通って体内を下り、三焦とつながります。もう一方のルートは、胸中から上がり、耳、こめかみを経て、眉尻の経穴「糸竹空しちくくう」に至ります。さらにこめかみで枝分かれしたルートは、耳中から耳の前部、目尻から「足の少陽胆経」に交わります。このラインは、邪気などに対する身体の防御反応を司ったり、熱源や水を運ぶルートになっていて、難聴や咽頭痛、目や耳の疼痛などの治療に有効です。
 
※人体惑星試論では、地球のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、腕の外側セカンドラインに相当します。
 
 

 
 
 
◆足の少陽胆経
 
胆につながる少陽の足陽経。目尻から耳を通って、耳の後ろの経穴「完骨かんこつ」を通って耳の後ろで枝分かれします。ひとつのルートは、側頭部を経て首に向かいます。鎖骨でいったん合流してまた枝分かれします。この一方のルートは胸中から肝、胆を通って、そけい部、陰毛の際を通って再び合流します。もう一方のルートは肩の経穴「肩胃けんせい」から、脇、身体の側面を通って、足の外側から外くるぶしを通って、足の薬指に向かいます。足の薬指と小指の間にある経穴「足臨泣あしりんきゅう」から枝分かれしたルートは「足の厥陰肝経」と交わります。このラインは、頭痛や頭部の症状、股、膝の痛みなどの治療に有効です。
 
※人体惑星試論では、木星のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、脚の外側セカンドラインに相当します。
 
 

 
 
 
◆足の厥陰肝経
 
肝につながる厥陰の足陰経。足の親指先から膝、腿の内側を通り、生殖器のそばを巡って、腹部、肋骨、胃、肝臓に至り枝分かれします。ひとつのルートは横隔膜を貫いて、喉、鼻、目と連絡し、額から頭頂部に抜けて、「督脈」と交わります。もうひとつのルートは、肝臓から横隔膜を貫いて、肺を通って「中焦ちゅうしょう」に向かい、「手の太陰肺経」と交わります。このラインは、血の働きにも関わり、そけいヘルニア、排尿困難、目の症状などの治療に有効です。
 
※人体惑星試論では、木星のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、脚の内側ファーストラインに相当します。ただし、頸骨上を通過します。
 
 

 
 
 
◆督脈
 
奇経八脈は、正経十二経脈を調整したり、協調させたりしています。奇経八脈の中でもとくに重要なものが以下の「督脈とくみゃく」と「任脈にんみゃく」の2つです。ともに、骨盤内の生殖器である「胞中ぼうちゅう」からはじまるため、受精や妊娠と深い関係が深いエネルギーラインであるともいえます。骨盤内にある「胞中ほうちゅう」から始まり、会陰に出ます。腰、背中、うなじを通って、脳内に入ります。頭頂部、額、鼻、上口唇に至ります。
 
※人体惑星試論では、宇宙のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、「センスマナ」に相当します。
※ヨガのエネルギーラインでは、「ナーディーシューマナ」に相当します。
 
 

 
 
 
◆任脈
 
奇経八脈は、正経十二経脈を調整したり、協調させたりしています。奇経八脈の中でもとくに重要なものが以下の「督脈とくみゃく」と「任脈にんみゃく」の2つです。ともに、骨盤内の生殖器である「胞中ぼうちゅう」からはじまるため、受精や妊娠と深い関係が深いエネルギーラインであるともいえます。骨盤内にある「胞中ほうちゅう」から始まり、会陰から腹部の中央を通って、腹、胸、首を経て、下口唇の中央まで至ります。さらに顔の両側を上がって左右の目元につながります。
 
※人体惑星試論では、宇宙のエネルギーを受けているラインに相当します。
※タイのエネルギーライン「セン」では、「センスマナ」に相当します。
※ヨガのエネルギーラインでは、「ナーディーシューマナ」に相当します。
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
     
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