ジャップカサイに限らず、マッサージセラピーで活動を始めようと思うと、一番のネックになるのは、万が一の事故補償の問題でしょう。クライアントの身体を悪くしてしまったら、その損害賠償の額は数千万円に及ぶことも少なくありません。数万円の利益を得るために数千万円のリスクを背負ってビジネスする人はいないでしょう。確かに儲かるビジネスモデルなのですが、万が一の事故が起きた時のことを考えておかなければ、それはあまりにも危険すぎることです。ひょっとしたら、一瞬の出来事のために、あなた自身が一生棒に振ることになってしまう危険性もはらんでいます。
ジャップカサイは、間違えると事故につながりやすい施術です。セラピストがきちんと資格を持っているかどうかはクライアントのみなさまもご自身で確認するのがベストな対処法です。ジャップカサイが最近注目を浴びていることで、風俗サービスであるにもかかわらず、ジャップカサイとして法外な料金を請求するというケースも増えてきています。SNSやツイッターを使って個人的に活動されている人もいるようです。私たち業界団体TTMAは20年以上にわたって、タイの伝統医学施術法を普及してきたNPO法人ですが、無資格者の勝手な振る舞いによって被害を被った例が少なくありません。修了証と認定証にも違いがあります。スキルを習得するためのレッスンを受けた証が修了証。試験を行って基準を満たしていれば認定証が発行されます。認定資格にも段階があります。ジャップカサイ単独でリラクゼーションレベルで行う資格ならT級。タイ伝統医学として捉えて行うならA級。それを指導するならAA級資格が必要となります。TTMAといたしましても、本心では資格や規約ででがんじがらめにしたくはありません。規律なども受けなくても皆が道徳的な感性で営んでいただけるのが最善だと思います。しかし、現実は、自分の強欲のために他者の迷惑を考えない輩が世の中には蔓延しています。ですから、まっとうに活動している人を守り業界を発展させ、困っている人を救う社会貢献活動を推進するには、いたしかたなく規約を設け資格制度を普及させています。ご理解のほどよろしくお願いします。伝統医学マッサージに関するTTMAプロフェッショナル資格制度はこちらです。きちんとビジネスとして取り組むなら、業界団体の資格を取得して事故補償サポートを受けておくことが必要です。 |